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外圧 VOL.4 – NO.352

ガダルカナル島

毎年、この時期になると、来年度の国家予算案が発表される。

先日も来年度予算案、97兆8千億程度で閣議決定されると言う様な報道が成されていた。

何だかんだと言っても、予算規模は年々増大してゆく。

予算が大きくなる事は良い事だ。

決して悪いとは言わない。

但し、身の丈に応じた予算を組む事は大事だ。

 

バブル崩壊後は、失われた30年と言われている。

バブル崩壊の時点の判断は色々とあるが、日経平均株価が最高値を付けた38,915円は、1989年の大納会の事であったので、翌年の1989年(平成元年)は予算のピークと考えて良いだろう。

一寸調べてみたら、平成2年の国家予算の規模は、69兆円余り、平成7年は76兆円、平成12年は89兆円、平成22年で95兆円程度であった。

日経平均株価

(経済学士であって、同級生の、伊藤元重氏の様に経済博士でないので、細かい経済の話ではないので、間違っていたらご容赦ください。)

伊藤元重博士
(同級生なので、無断使用)

実に、この30年余りで、予算規模は4割以上拡大した。

このことの是非(http://www.daiichi-printing.com/blog/12/4538/)

を書いている訳ではない。

そのブログの書き出しは「大本営発表」の臨時ニュースから話は始まった。

先の大戦で300万人と言われる国民の死が、有ったと言われる。

8500万人程度だった当時の、3.5%程の人が犠牲となった。

(これを40人の学校のクラスの教室で考えた時、すべての教室からも1.5人の死者が出たと言うことになるから、ものすごい事である)

この対戦中、ガダルカナル島では、20,000人以上の人が戦いと飢えで死に、フィリピンルソン決戦では、20万人以上の将兵が死んだ。

もう少し早い決断が出来なかっただろうか?

そのうち勝つ、勝つ、と思った指導者の作戦は、全滅しないと終わらないし、日本全土が焦土とならないと戦争は終わらなかった。

すべて、行き着く処まで行かないと終わらない。

 

人は、どんな偉い指導者も自分では変えられないし、外圧がないと、変えられないのである。

日本の予算も行き着く処まで(ハイパーインフレ・ディフォルト)増大するだろう。

 

僕も自分では節制出来なかったお酒も、外圧(病気)でしか止められなかった。

 

人間は弱い者である。

彼の人は強い!

 

 

        記 ダボ・イトウ

 

 

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