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折り込み済み VOL.5 – NO.424

先週、相撲界で暴力事件が発覚して、力士貴の岩が現役を引退して幕引きとなった。

(真偽の程は解らないが、付人が忘れ物をして単に暴力を振ったのか?態度が悪かったのか?この辺はしっかりと聞いてみないと、前回のブログ(朝焼けhttp://www.daiichi-printing.com/blog/12/5401/)で記した様、逆説も有りきだ)

貴の岩は昨年の暮れの横綱日馬富士の引退に繋がった被害者だった。

今年の前半、あれ程騒がれていた相撲界も、この年末になって、日馬富士は引退して、部屋付のコーチとなり、貴乃花部屋は消滅してしまって、全ては過去になってしまって、番付表に名前が無くなった時から社会は全て折り込み済みとなってしまっている。

 先日、体操界の塚原氏のパワハラ問題の第3者委員会の見解が出て、パワハラは無かったとの結論であったが、それに対する興味は、マスコミには無くなり、あまり報道が聞こえてこない。

塚原夫妻のパワハラが有ったと言う印象だけが、聞いていた一般の人に残り、それで、一件落着か?

日産のゴーン元社長が、再逮捕され、20日までの再勾留が認められた。

日産の先の事は、よく解らんが、ゴーン元社長が戻る事はない事は明らかであろう。

既にゴーン元社長は戻らないと言う事は、全ての人の折り込み済みである。

 

3週間前の金曜日、突然隣の会社の破産申し立てが出され、大騒ぎであった。

社員の皆さんも、得意先も、仕入先も、「どうする!こうする!」と、人の出入りが朝早くから夜遅くとか有ったが、10日も経つと、全く静かになってしまった。

社会は、事実を飲み込んで、折り込み済みとして動く。

仕方ない事として、人は受け入れ、生きてゆく。

七七忌(七本塔婆)

今週の日曜日、義姉の四十九日の法要が有った。

70歳(享年69歳)で惜しくも早い人生を閉じてしまった。

美しい、信念で、死んでいった義姉は皆の心の中に生きている。

納骨の後の会食の時、ご主人A氏の挨拶は、決して折り込み済みになっていない事を話してくれた。

僕達親族一同同じ想いで、永遠の天界に住を替えた義姉には折り込み済みはない。

「マーちゃん」と言えば「ヒーちゃん」と呼んでくれる。

そこには昨日と同じ時がある。

 

 

 

          記 ダボ・イトウ

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