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荒天 VOL.9 – NO.614

想像絶する水量

今年のゴールデンウィークが終わった。コロナ禍で昨年同様、閉塞感のある休みであった。円安も130円台で20年ぶりのドル高なので、海外旅行も丁度自粛で良かったかもしれない。

20年前と言うとゴールデンウィークにイワナを求めて、必ず釣友T氏と泊りで山奥に入っていった。

大井川(慣合付近)

桜島小屋前

 

このゴールデンウィークの釣行の時の荒天の想い出が鮮明に今でも脳裏に残っている。

 

大雨の中でも釣りは止めない!!

1つ目は
急激な寒波が来た。二軒小屋の前で、日本酒をガンガンに熱して、コップに注いで一杯飲んだ時、たった一杯の日本酒を飲み終わるとき最後の一口では最初の熱かった酒も全く冷えてしまった程、寒さが凄まじかった。(ダボは急勝なので酒を飲むのも早い人であったが・・・)予想しない寒波の襲来に遭った。

2つ目は
晴天で入ったが、夕方から大雨となった。そのまま即ぐに帰宅すれば良かったが、翌日の増水した川での釣果に期待して泊まってしまった。雨は一晩中、そして翌日も降り止まず慌てて引き返したが、帰りの横沢の権現滝(臥竜の滝)の水量がもの凄く多く、滝の前の通路を通るとき(ほんの一秒だろうが・・・)死ぬ思いで通った。途中、水抜の配管から雨水が道路の中央まで噴き出していた事。

畑薙橋でのT氏とのツーショット~(^_^)v

二軒小屋

虎穴に入らずんば・・・

臥竜の滝

 

 

先日、知床遊覧船事故があった。「KAZUⅠ」号が消息を絶ち、船長以下26名の惨事であった。事故の原因は色々あるだろうし、立場に依って思いは違ってくる。

イワナ釣りの時、釣果が欲しくて、又 折角の連休の楽しみだと無理をする。
正か?「そんなに寒くならないだろう」「雨もそこそこで止むだろう」と判断したが、想像を超えた荒天が発生する。
「観光客を喜ばせてあげたい」
「会社の利益を出したい」
「イワナを釣って皆さんに配ってあげたい」
「連休を楽しみたい」
理由は色々あるだろう。自然の変化は想像(経験)を上回る規模で発生する。何事も無理と慎重の判断は結果でしか解らない。

引き返す勇気と、リスクの結果の大釣果

尺イワナの取り込み(中ノ宿)

リスクを冒して大釣果

 

『河豚は食いたし命は惜しし』

 

 

記 ダボ・イトウ

 

 

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