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方角 VOL.3 - NO.251

先週の3日、北海道七飯町の林道で、行方不明になっていた小学2年生の児童が無事発見されたと言うニュースが流れ、日本中の人が喜んだ。

発見されるまで、色々な憶測情報が流れ、噂話?とか、憶測なんてあてにならんなぁと感じた。

デマと言う事は、後になって解った事だが、行方不明が発見されないと、噂やデマが一人歩きしてしまう危険を感じた。

内部告発者が匿名性を守られ、正義性(?)が高まると言う事は良い事と常に思っているが、世の木鐸と自ら称す新聞(?)が誰の話か解らないで記事にする事は何か釈然としない。(東京スポーツと週刊誌は除く)

スポーツ新聞の発見場所の写真が載っていた。

児童のY君が居た自衛隊の宿営施設は、A方向に進めば恐らく数十米もなかっただろうから、直ぐに人の居る処に出られたであろう。

然しながら、B方向に歩いてしまうと、森から出られなくなってしまう。

Y君が宿営地に留まったのは賢明な選択であった。

何しろ無事で良かった。

 

この写真のA方向、B方向を見ていて、思い出す事がある。

それは、大井川二軒小屋上流の沢の釣りに遡っていく。

ある地点で、川の渡渉が出来なくなる処へ来る。

仕方がないので、高巻と言って、山の上へ登り、途中で降りる。

ここが降下地点(間違うと大変)

この途中が解っていないと、下った先が岩場のガケになっていて、降りられない。

無理をして降りようとすると危険だ。

少し手前で降り始めると折角登って来た手前の「通らず」の川に又降りてしまう。

丁度良い場所に降りると、そこは釣り場として竿の入っていない最良のポイントとなる。

山を降りるとこんなイワナが釣れます。(桃源郷)

この釣り場に、先輩A氏とよく出掛けた。

僕より8才年上の先輩だったが、この高巻(山登り)に、

「大変だ!」とか「きつい!」とか、決して口に出さなくて、

本当に教えられる先輩だった。

A氏と僕の釣り風景

 

その先輩は、2年前の6月11日に亡くなった。

今週の土曜日が命日です。

先輩が亡くなったので、僕の釣行も全く無くなっている。

二人で竿を出し、満天の星を見ながら、話し合った思い出は昨日の事の様だ。

今週は、お線香をあげに行って、Aさんと話し合って来よう。

 

 

         記 ダボ・イトウ

One thought on “方角 VOL.3 – NO.251

  1. イワナ釣りの気持ち、よくわかります。満点の星空、私も真冬のある晴れた日に、山形県の朝日連峰にある山の頂上で見たことがあります。その時の感動は、忘れられません。先輩がなくなられてから、2度とこの釣り場に怒らなくなった気持ちも、よくわかります。

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