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避難 VOL.8 – NO.569

激流でアマゴを狙う! (腰のビニール袋には、アマゴが入っています!!)

今年は早い梅雨入り宣言が出た。(5月16日)

通常より3週間ほど早く梅雨入りした。
6月に入ると気温も上がり、渓流(イワナ・アマゴ)釣りは、魚の活性が高まり、ベストシーズンとなるが、雨が多いと川は太くなり、渡渉が大変!また濁りが出たりする。
一番困るのは、前日に採集する川虫が現地では流されてしまい、餌が確保できない事だ。川虫が流された川に、川虫を餌とした仕掛けを投入すれば爆釣が期待できる。

アマゴ・イワナの最高の餌(ヒラタカゲロウ)

それなので30年ほど前、川虫を増水していない違う場所の小沢で採って(中学生に採集方法を教えて、アルバイト募集)大雨が降った地域へ冷蔵配達をして、渓流マンに販売を計画した事が有ったが、労力の割には収入が合いそうもないので、計画は頓挫した。岐阜へ行ったとき、キンパク(オニチョロ)が無人販売所で売っていたことを思い出した。

オニチョロ

この時期、川は流れが速く、梅雨で落石も多く、危険な時もあるが、危険な時ほど釣れる事も多い。「激流に入らずんば大物は得ず」とか言って、若い時はムチャをしていた。

流される寸前

35年ほど前、友人でもある、お客様が二軒小屋ロッジに行きたいと言うので、案内をしたことがある。せっかく案内をするのだからと、前日イワナを釣っておいて、食べさせてあげようと思い、東俣に入った。この時の東俣は、梅雨の影響で濁りがひどく、大量の水流で渡渉はおろか、ポイントが全く見当たらないような有様であった。向こう岸には竿が届かず、足元の小さなポイントに餌を入れると大物(26~30cm)が入れ食い状態であった。イワナも流されず、生き残る為に石の裏に隠れるのだ。

二軒小屋

ある一匹は掛けたと同時に激流に身を投じ、0.8の仕掛けを、意図(糸)も簡単に切って、逃げていった。『逃げた魚と●●は素晴らしい』と言う格言?が有るが、本当に大物だった。5.8mの硬調竿をヒットと同時に即、立てていたが、竿のパワーより、イワナの力は強大であった。

この魚もでかかった!

【ここで問題! ●●って何だ? 三択:①仕事 ②お金 ③恋人
正解の方には第一印刷のパンフレットを郵送します。】

 

コロナ禍で世の中は大荒れである。激流の中心に居ては流されてしまう。イワナと同じ様、小さな流れの石の下に身を隠すのだ。イワナは本能的に生き残る術を知っている。人間は高等生物だ。生き残りの方法をよく考え、激流がおさまるまでの辛抱だ。梅雨明けすると、暑い真夏の太陽の季節となる。すると川の流れは細くなり、イワナは瀬の浅いポイントに出てきて、餌を狙っている。

もう少しで、水は引いて来る。岩の陰に隠れている事ももう少しだ。上流の瀬に出るか?下流の瀬に出るか、今から考えておかないと水は急に引く。

リニア工事が終わったら(アフターリニア・アフターコロナ)、前とは違うと言われる程、川(社会)の様子は激変するだろう。

釣り師の技が試される時代の到来だ。

 

 

 

        記 ダボ・イトウ

 

 

 

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