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文字 Vol.10-686

僕は兄貴とは2つ違いである。

父が復員して、母と結婚して、兄弟が生まれた。

兄貴は昭和24年生まれ、来月74才になる。

兄 24年生まれ
ダボ 26年生まれ

僕の母子手帳が残っている。

父の文字で記されている。

昭和26年と言うと、大東亜戦争終結後、まだ6年で、食料事情は悪かったみたいだ。

僕の母子手帳には配給の文字が残っている。



食料は人間が生きてゆく為の、最も求める欲求である。

衣食住は古来より生活の基本で、人間は脈々と、食料を求めて生き方を決めて来た。

今月2日、目を引くニュースが2つ有った。

一つは、モルディブで親中政権が復活した。(前政権は親インド派)

もう一つは、スロバキア議会選挙でNATO結束から少し距離を取るスタンス(ウクライナ支援停止派)が第一党の座を獲得した。

つまり、理念より、生活第一番で世の中は動くと言う事だろう。



戦時中を生き抜いた母(千代子さん)は、食間の納戸の中に砂糖と塩を絶えず保存してあった。

又、冬場は新聞紙に包んで、「干し芋」を納めてあって、冬場の火鉢で焼いて食べていた。

(当時の干し芋は今と違って、水分量を少なくなるまで乾燥させていたので、今と違って長期保存が可能だった。)

その母も亡くなって15年になる。(平成18年11月2日没)

手元に母の残してくれた封筒がある。

晩年の文字なので、少し雑に書かれているが、母のダボに対する思いはひしひしと伝わって来る。

今日はダボの72才の誕生日なのです。

平均寿命であと10年。

どうなることやら、想像も想定もわからんが。。。

わかっていることは、必ず死ぬ〜。

 

 

 

       記 ダボ・イトウ

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