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衰え・成長 VOL.3 – NO.265

「暑い、暑い」と気持ちがそちらばかりにいっているので、ブログを書く事が遅くなってしまった。

お盆休み(11日〜15日)の間は、会社は閉まっていたが、営業のYさんが休みにも拘らずお客様の出荷要請が有ったので会社に来て、荷物を出してくれた。

その時、会社の入口に『百合が咲いて綺麗です』と画像を送ってくれた。

8月12日の写真

会社の入口

会社の入口の門柱の横で、此処はアスファルトが敷いてあり、本来は草木は生えない。

アスファルトの割れ目に鳥が運んで来たのか?本当に綺麗に咲いた。

丁度、この休みは旅行をしていたので、仕事が始まった16日に来てみると、百合はもう萎んでしまっていた。

8月16日の百合

時間とは、物の変化を見る尺度と、このブログで記した事が有るが、(リンクを貼ろうと思ったが、何時だったか?過去のブログを探したが解らなかった)

綺麗な時は、一瞬であり、又、人に見られずして衰えてしまう事も、無くなって(亡くなって)しまうことも多いものだと思った。

この百合は、僅か3日程の美しさだった。

でも、アスファルトの割れ目から綺麗な姿をみせる生命力は素晴らしい。

 

会社は35年前にアスファルトを敷地全面に敷いた。

その後、一年程経った後に細くひょろひょろと1本の木が出て来た。

漫談師綾小路きみまろ氏ではないが、

「あれから35年」

下の写真を見て下さい。

アスファルトの隙間から細く出て来た木は、こんなに太く、大きくなった。

先程の百合は数日足らずして衰えてしまったが、この工場の敷地に生えた木は、未だ未だ大きく成長している。

(原木名は江戸時代に中国より渡来した「ナンキンハゼ」と言うそうだ。)

成長の度合いが早いと言う事は、木自体の質はあまり硬くなく、枝を落とす時、ノコギリで簡単に切れる。

この「ナンキンハゼ」もやがては衰えるだろうが、今、現在は多くの葉を付けている。

「百合」も「ナンキンハゼ」もどちらもアスファルトから出て来た。

創業65年の会社は、「百合」の様に綺麗な時は過ぎてしまったのか?

未だ未だ「ナンキンハゼ」の様に成長の途中なのか。

 

『アスファルト 割って出て来る花もある』

 

 

        記 ダボ・イトウ

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