HOME > 脈々 VOL.5 – NO.395

脈々 VOL.5 – NO.395

8月に入った。

毎年この日(8月1日)前後にブログを書いている。

「7月31日(月末) VOL.4 – NO.325」(http://www.daiichi-printing.com/blog/07/4217/)

「安永7年(1778年) VOL.3 – NO.262」(http://www.daiichi-printing.com/blog/08/3413/)

それは何があっても八朔神社の本祭が有るからである。

 僕達の住んでいる葵区本通二丁目は3組70世帯の小さな町内である。

(その内、集合住宅の住民は52世帯なので、実際は18世帯)

その町内に鎮座なされている八朔神社は創建安永年間、約250年弱の歴史を持っている。

特殊神事として「迎神の儀」と言う習わしが脈々と残っている。

八朔と言う言葉が表す様、8月1日が本祭日である。

その前日(7月31日)の夕方、市内曲金のJR線の線路脇の一角まで、宮司と氏子総代のN氏と僕がお迎えに行く。

そして神社にお連れして、本祭を翌日(8月1日)に行う。

これが、八朔神社の脈々と引き継がれてきた祭事である。

迎神の儀

以前(30年程前)この迎神の儀は、僕の父親が担当であった。

その時、一緒に行った事が有るが、今の場所とは数メートル違っていた。

その昔は、O釣具店の裏であったが、今では少し南側に奥まった場所に変わった。

O釣具店は無くなったが、近頃は高級ボトリングティーで有名なB社のN社長が、隣なので顔を出してくれる。

B社の高級ボトリングティー

N社長

朔日という言葉は、月の初めの1日(ついたち)を表すので、本来は旧暦である。

旧暦の「ついたち」は月が全くない日(朔)であるから、真っ暗闇の中での本祭なのか?昼間の本祭なのか、今では知る術もない。

 

今、私達は暦が太陽暦に変わった。

旧暦ではないが、八朔と言う事で、本祭は8月1日として脈々と引き継がれてゆく。

 

今年の初め、本通二丁目町内会会長を辞した。

(小さな町内なので、引受手がなかなか決まらず)7年間務めてきたが、そろそろ新世代にバトンタッチの時が来たと(マンネリ化防止)辞した。

町内業務は脈々と引き継がれてゆくが、時代と共に新しい手法が新たなる時代を切り拓く。

「新しい酒は新しい革袋に入れろ!」

引き継いでくれたN新会長は僕より結構年配者であった。

ご苦労様です。

 

暦が旧暦から太陽暦に変わったり場所が多少移動したりするが、脈々と続くものは続き、変化するものは時代に応じて変わる。

250年前の神儀と今後250年後の神儀は解らない。

然しながら、私達日本人が手を合わせて鎮守を祈ると言う事は、変わらないであろう。

 

迎神の儀という事で、「通常神様はここに居ないんですか?」と宮司さんに聞いたら、ロウソクの火の分火の様なもので、どこに移しても変わらないと言う事を教えていただいた。

炎は脈々と消えずに次世代に引き継がれる。

 

 

          記 ダボ・イトウ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です