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99円

二女の娘はS美術館に勤めている。

先週の土曜日から新しい企画、

「巨匠の眼」

と言う展示が始まった。

彼女の仕事の内容は余りよく知らないが、新しい展示が始まる前は忙しい。

帰って来るのが遅い。

(但だ、遅い事は事実であるが、仕事で遅いのか?帰りにチョイ飲みで遅いのか?親は知らない)

月曜日が休館日であり彼女の休日だ。

 

14日(月曜日)、朝早くから横浜のIKEAに買い物に出掛けた。

何かインテリア商品と照明器具が欲しいとの事で出掛けた。

 

IKEAはもう4年程前に家族と行ってビックリした。

何せ安い。

この時、モーニングプレートが100円で驚き、その後、すぐに社員の皆さんとバスをチャーターして見学に行った思い出がある。

もう少し前の事になる。

わざわざバスをチャーター(60,000円)して行ったのは、低価格が進んでいる時代に会社は何を考え、どの様に仕事方式を考え、どう改善するかと言う認識を、皆で共有したいと思ったからである。

 

その時行った社員の皆様に100円を支給して、

「必ずモーニングプレートの100円を食べて」

とお願いした。

その時行った人は余りの安さに皆驚き、ある人はドリンク付きの高い品まで(230円)選んでいた。

 

あれから数年、娘にモーニングプレートの写真を撮って送ってと頼んだ。

 

帰って来て鮎チャンが、お土産を買って来てくれて、またまた驚きが倍増した。

何と、時計が99円であった。

もっと驚いた品は、包丁3本セットが99円であった。

 

 

時計はパッケージされている箱だけでも、弊社では100円では作る事が出来ない。

包丁3本セットは、100円ショップで売っている包丁でもビックリするのに、3本セットでは驚きを通り越して恐怖を覚えた。

 

アベノミクスで物価を上げたいと言って、マネーサプライを倍増している時代である。

昨日のニュースには安倍首相と日銀の黒田総裁が会談して、追加金融も状況に応じてする、と言う記事が載っていた。

 

グローバルな社会に日本だけの考えで通用するのであろうか?

地下に溜まっているマグマの様に、何時爆発するか?

超インフレが何時起こるか?

誰にも解らない。

解っている事は、ハイパーインフレが起きないと、国の借金は返す事が出来ないと言う事だと思う。

 

自分が生きている時代に起きるのか?死んだ後なのかは解らないが、その時の時代の人は苦労するだろう。

好景気の時に財政を厳しくする政治家は出ない、と言った故大平首相の言葉を思い出した。

 

人は常に自らを律する事は難しい。

外的な刺激を受けないと自らを改革するのは難しい。

自分の心得『進当難』をもう一度思い出している。

 

それにしてもIKEAは安い。

モーニングプレートを1日2回食べて、1ヶ月でも(30日×2回)6,000円だ。

6,000円の価値をもう一度考え直そう!

 

     記 ダボ・イトウ

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