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鰻(ウナギ)・当たり前 VOL.5 – NO.406

兄貴(信さん)はウナギが好きだ。

静岡に来ると必ず、を食べたがる。

ゴルフに来た時は、静岡カントリー島田コースの手前に有る「うな一」でウナギを食べ、帰りの日本坂パーキングエリアの売店で、「鰹のヘソ」のフライを食べるのが、当たり前だったが、近頃ゴルフから遠ざかってしまったので、静岡に来る機会が少なくなってしまい、当たり前でなくなった。

母親の13回忌も近づいて来たので、ウナギを食べに来てください。

今日、東京からお客様がお見えになり、ゴルフを、今しています。

この後、プレーを終えたら、名店「うな一」に寄って、食事をして戻ります。

ウナギは蒲焼と言う。

僕の座右の書は「守貞漫稿」です。

この本は義父の遺品として僕が所望して貰った品だ。

江戸時代の生活、文化、風習等、細かくイラスト付きで記してあって大変面白い。

この中に江戸時代の「ウナギ」の食べ方が書いて有る。

ウナギを開かずして、串に刺して焼く。

僕の座右の書

その形が河原の岸辺に生えている「蒲(ガマ)」に似ていたので、ウナギ焼きを「蒲焼」と言う様になったそうだ。

今は「開く」ことが当たり前の時代であるが、当たり前なんて決して当たり前ではない。

当時は、ブツ切り・串刺し焼きが当たり前であったのだから。

近頃、このウナギについての面白い話があった。

ウナギを食すと言うと「土用の丑の日」と言うことになる。

「土用」は立夏、立秋、立冬、立春直前の18日間の期間で年4回ある。

特に夏バテ防止の為、夏のイメージであるが、立秋の前の丑の日と言うことで、今年は7月20日と8月1日がセールが活発に行われた。

絶滅危惧種と言われているウナギだが、セール前に解凍して売れ残ったウナギの量は半端でない。

解凍して残った品は廃棄するのが当たり前で、その廃棄量についての報告を明らかにしないのが当たり前らしい。

夏バテ防止にウナギを食べるのが当たり前の風習も、ブツ切りでの料理が当たり前の時代もあれば、開いて調理が当たり前の時代もある。

つまり、当たり前当たり前でなく当たり前でない事が当たり前になる。

 

川根温泉で風呂に入り、その後、島田の「うな一」でウナギを食べるのは当たり前であったが、今では絶滅した。

「あたり前田のクラッカー」と言った藤田まこと氏も知らない人が多いのが当たり前らしい。

 

 

         記 ダボ・イトウ

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