HOME > 辞める!(信じる) VOL.9 – NO.639

辞める!(信じる) VOL.9 – NO.639

T氏

T氏の作業帽

一昨日、朝一番で永年勤続してくれているT氏が僕の処に来て「今月25日の締日で会社を辞めさせて戴きたい」と、突然の申し出があった。

この申し出には伏線があった。その前日、得意先S社様より電話が入り、「貴社(第一印刷)で納入された商品の中で段ボールケースの中に違う商品が入っている」と指摘があった。混入が生じたから「全品検品せよ」との話があり、商品が戻ってくるという事があった。

僕はその話を聞いて、即 この仕事の担当のT氏に「混入が有った。もう少し注意を払った仕事を!!」と、少し強い口調で話しをした。T氏は真面目な性格で、口数は少ないが、色々と面倒見の良い人で、丁寧な仕事をしてくれている。

 

 

夜間センサー付電灯

このセンサー付電灯は、彼が食堂に自発的に昨年つけてくれた。
11月に入ってダボの出勤時、今まで明るくて(AM4:45頃)点いていなかったこの電灯が、食堂に入ると同時に点灯して、暗くなってきたこの時期、非常に助かっている。又、T氏は永い勤務経験から手作業で使うエマルジョン接着剤のノズル口も、その商品の特性に応じて色々と用意をしてくれて、適切な作業をしてくれている。

この混入商品の話があった時、T氏は「ワンアイテム商品毎、完了後、次に入るので混入は考えられない」と言ってきた。でもダボは得意先様からの指摘なので「Tさん、僕は社員を信じる。でも指摘が有る以上、仕事の体制を考え直してくれ」と言って、それ以上、彼の話を聞かなかった。

T氏の接着剤容器(ノズル口を使い分けてくれている)

T氏の注意事項

 

彼は混入はないと言う自分の主張を、僕が信じないと思って不満だっただろう。僕は常に社員の皆様を信じている。でも、お客様の声も信じる。クレームではないのである。指摘なので、これに対する姿勢は素直でなければならない。

商品が戻って来て、驚いた事があった。商品を出荷した時とは違い、倉庫保管の時に商品の貼り替えが生じていた。正か?こんな事を行っているとは想像がつかなかった。御得意先様も信じられない処理の仕方であった。

今日は11月15日、先代社長(父親 平成11年2月19日 没)の誕生日である。ブログ「豆大福 VOL.8 – NO.590」(https://www.daiichi-printing.com/blog/11/10109/)先代の社長なら今回の処理方法は、どの様にしたのだろう。

 

先代社長(父親 伊藤勲)

親子共々 急勝である

 

しかしダボは急勝である。一秒が待てない!!「急いては事を仕損じる。」

貼り替えのあった商品

 

「急がば廻れ」と言う諺がある。

「一気呵成」と言う言葉もある。

どちらも正しい!!

 

 

記 ダボ・イトウ

 

 

コメントは停止中です。